ご訪問ありがとうございます。
今回は自分に合う「きもの」について書いていきます。
なぜ自分に合う「きもの」を知る必要があるの?
自分に合う「きもの」を知っておかないと、必要のない「きもの」を買ってしまったり。
損をしてしまう可能性があります。
知らないとどうなる?
私が「きもの」を着始めた15年ほど前は訪問着があればどこにでも行けると、年配の販売員さんがよく言っていました。
訪問着でどこにでも行けることはありません。
特に私は気軽に「きもの」を着てお出かけを楽しみたいと思っていました。
例えば、商店街などの街歩きやカフェや習い事などで着たいと思っていました。
私にとっては訪問着で行くようなお出かけ先はありませんでした。
ですが、当時のわたしは自分に合う「きもの」が分かっていなかったので買ってしまいました。
必要のない訪問着を。
ただ、「きもの」を着始めてすぐの頃はリサイクルショップで購入していたので、損をしたのは数万円で済みました。
これが、街の呉服屋さんやデパートの呉服売場で購入していたら数十万円になるところでした。
自分に合う「きもの」=自分の「きもの」の楽しみ方に必要な「きもの」です。
この必要な「きもの」を自分で知っておかないと、損をする可能性があるのです。
「きもの」の世界ではこのように、何も分からない初心者の時の買い物の失敗を「勉強代」と言ったりします。
私はこの「勉強代」と言う言葉が大嫌いです。
購入した人の無知のせいではなく、販売した側の無責任が原因だと思うからです。
私は「きもの」の販売員もしてましたが、それ以前に「きもの」ユーザーです。
私はユーザーとして販売側に対して憤りを感じてしまうのです。
もう一度言いますが、自分に合う「きもの」を知らないと損をする可能性があります。
必要のない「きもの」を買ってしまい、着る機会のない「きもの」を眺めて「高い勉強代やったな」と後悔する可能性があります。
これから「きもの」を楽しむ方には、損することなく自分に合う「きもの」を手に入れて欲しいと思います。
そのために自分がユーザーとして販売員として得た知識を書いていきますね。
自分に合う「きもの」を知っているメリット
自分に合わない = 自分の楽しみ方に必要のない「きもの」を買わずに済む
本当に自分に必要な「きもの」だけを無駄なく手に入れられる
人から譲っていただく場合もですが、自分に合う「きもの」が分かっていないと、たくさん譲っていただいたけど着る機会がある「きもの」は一枚もなかったと言うこともあり得ます。
この場合は金銭的に損をすることはないですが、収納場所が必要になります。
「きもの」の収納場所も現代の住宅では、なかなか確保が難しいですよね。
なによりも着てもらえない「きもの」が箪笥の肥やしになっているのが可哀想ですよね。
「きもの」は着る物です。
やっぱり着られてこそ価値があると思います。
自分に合う「きもの」を知ろう
自分に合う「きもの」を知る必要性を分かっていただけたでしょうか?
では、次に自分に合う「きもの」を知る方法を書いていきますね。
では、順番に見ていきましょう。
1.「きもの」を着る目的を明確にする
「きもの」を着る目的は大きく2つに分けられます。
- 自分のオシャレや楽しみのために着る
- 家族や親しい人の行事や式事のために着る
例外はありますが、基本的に
1.自分のために着る → カジュアルシーンに着用
2.人のために着る → フォーマルシーンに着用
上記のように「きもの」を着る目的によって、着用シーンが決まります。
2.お出かけ先を決める
次にお出かけ先を決めましょう。
皆さんはお出かけ先は決まっていますか?
お出かけ先は細かく明確に決まっている方が、合わない「きもの」を手に入れて損をする可能性が低くなります。
では、細かく明確にとは。
いつ(季節) × どこに(場所or目的) × だれとorだれの
ここまで決まると、合わない「きもの」を手に入れてしまう可能性が低くなります。
例えば、春にお友達と「きもの」でお花見をしたいは
春に × お花見 × お友達と
このようになります。
秋にお友達の結婚式に出席する
秋に × 結婚式 × お友達の
このようになります。
「きもの」を着る目的やお出かけ先が明確に決まっていない人も多いと思います。
私も「きもの」を着始めた頃がそうでした。
とにかく「きもの」ステキ!!着てみたいー!!ってなっていました。
いろんな場所に「きもの」を着て行きたいー!!って。
そして年配の販売員さんに必要のない訪問着をすすめられて買ってしまいました。
カジュアルシーンに着用とフォーマルシーンに着用のおススメのお出かけ先は以下の通りです。
カジュアルシーンにおススメのお出かけ先
ランチやカフェ巡り
街歩きや商店街散策・寺社仏閣にお参り
和の習い事を始める
伝統芸能鑑賞や美術館・博物館に行く
浴衣で夏祭りや花火大会・盆踊りを楽しむ などなど
フォーマルシーンにおススメのお出かけ先
結婚式や披露宴
お子様の卒業・卒園式、入学・入園式
お子様の七五三 などなど
カジュアル派の方におススメの「お出かけ先を気軽度で3段階」で記事にしました。
参考にお読みいただける嬉しいです。
画像をクリックで記事に移ります。
次に「きもの」のお手入れ方法を考えてみましょう。
お手入れ方法によって選ぶ素材が変わります。
3.お手入れ方法を考えよう
「きもの」のお手入れの方法は、プロに任せるか自分で洗濯するかになります。
基本的に絹素材の「きもの」は悉皆屋さんに任せましょう。
絹以外のポリエステル・木綿・ウール・麻は自宅でも洗濯が可能です。
「絹」素材 → 悉皆屋さんに任せましょう
「ポリエステル」・「木綿」・「ウール」・「麻」 → 自宅でも洗濯可能
自宅で自分でお手入れしたい人は「絹」以外の素材を選びましょう
4.自分に合う「きもの」を考えよう
目的の着用シーン×お手入れ方法で自分に合う「きもの」のおおよその種類が分かります。
さらにお出かけ先のいつ(季節)×どこで(場所・目的)×だれとorだれのが決まっていると最適な「きもの」が分かります。
フォーマルシーンのみに着たい
お出かけ先 | 結婚式や披露宴のご招待のお席 お子様の行事やお式事 |
「きもの」の種類 | 訪問着 色無地 |
素材 | 「絹」 または 「ポリエステル」 |
カジュアルシーンのみに着たい
お出かけ先 | ランチ ディナー お買い物 旅行 夏祭り 習い事 観劇 美術館・博物館 |
「きもの」 | 小紋 紬 木綿 ウール 浴衣 |
素材 | 「絹」 「ポリエステル」 「木綿」 「ウール」 「麻」 |
フォーマルシーンもカジュアルシーンも着たい
お出かけ先 | 結婚式や披露宴のご招待のお席 お子様の行事やお式事 ディナー 観劇 |
「きもの」の種類 | 付下げ 色無地 |
素材 | 「絹」 または 「ポリエステル」 |
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
自分に合う「きもの」を知るために、
1.「きもの」を着る目的 → 自分のため「カジュアルシーン」 家族や親しい人のため「フォーマルシーン」
2.お出かけ先 → いつ(季節) × どこ(場所・目的) × だれとorだれの
3.お手入れは悉皆屋さんにお願いする or 自分で洗濯する
以上の順番で自分に合う「きもの」を見つけてみてくださいね。
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