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今回は街の呉服屋さんで「きもの」を買うときの注意点とメリットを書いていきますね。
1年ほどですが、街の呉服屋さんで販売員をしていました。
この時に感じた街の呉服屋さんで「きもの」を買う注意点とメリットを、ユーザー目線で書いていきたいと思います。
街の呉服屋さんはどんなところか
「きもの」や帯を買うときの注意点
街の呉服屋さんを利用するメリット
きものどこで買う? 街の呉服屋さんの注意点とメリット
街の呉服屋さんは商店街やショッピングセンターによくあります。
お買い物で訪れたときに目にしたり、皆さんの一番身近にある「きもの」を買えるお店だと思います。
「きもの」や帯は買わなくても、着付けに必要な小物などを買いに行ったことがある人は多いと思います。
わたしが勤めていた呉服屋さんは関西で十数店舗ある会社でした。
呉服屋さんとして、ごく一般的な営業手法をしている会社だと思っています。
まずは呉服屋さんを利用するときの注意点から書いていきます。
街の呉服屋さんの注意点
表示されている価格が販売価格ではない可能性がある
小物を買っただけなのに名簿の記入を促され、営業電話がかかってくるお店もある
催事のときは商品がたくさんあるが、催事以外のときは商品が少ない
買うつもりはないのに試着をすすめられる
試着をすると値引きや支払い方法の提案をされる
上記の注意点はわたしが勤めていた呉服屋さんで実際にしていたことです。
他にも働いていたお店ではないですが、
「きもの」をプレゼントすると言って、高額な帯を買わせる
「きもの」を購入すると、ショーに出演やパーティーに出席できると言って勧める
ワンコインで着付け教室を開講し、講座と称して販売会をする
などなど、様々な方法で販売をします。
もちろん、こういった販売方法でも購入して満足している人はいます。
ですが、その場の雰囲気に流されて購入したり、断れなくて購入ししたりて後悔している人もいます。
街の呉服屋さんで後悔しないために注意点を詳しく解説していきますね。
街の呉服屋さんの表示価格について
わたしが勤めていた会社では、催事以外で販売する自社の在庫商品は販売価格で表示、催事で販売する問屋さんの商品は販売価格より大幅に高い価格が表示されていました。
全ての呉服屋さんがそうではありませんが、予め値引きをすることを前提に高めの値段を付けているお店があります。
おおよそ3倍から4倍の値段が付けられています。
ここから色々な理由で値引きをして、高価な「きもの」が安くなったと思わせる手法です。
ですが、呉服屋さんも問屋さんもなるべく高く売りたいと思っています。
少しの値引きで買ってくれる人には高く売ります。
逆に迷っているうちにドンドン値引きされて、結果安く買える人もいます。
同じような表示価格と価値の「きもの」でも、実際に購入した価格はずいぶん違うことになります。
この価格の表示方法は中堅の呉服販売会社では一般的だと思います。
すべての呉服屋さんではありませんのでご注意ください
呉服屋さんの催事に行かれるときは、表示されている価格に注意してください。
一度はお値引きの交渉をしてみましょう。
名簿の記入と営業電話について
催事に集客できるかが販売員にとって大事な仕事になります。
催事以外の日は、集客するための名簿の獲得や、獲得した名簿にDM送付・催事お誘いの電話をかけます。
わたしが勤めていたお店では、小物を買いに来ただけのお客様にも名簿の記入をお願いしていました。
ご来店の当日にサンクスレターを出して、その後に次の催事のDMを送って届いたころにお電話をして催事のお誘いをします。
デパートで販売員をしていたときも名簿の記入のお願いや催事のDMは送っていましたが、催事のお誘いの電話をかけることはありませんでした。
街の呉服屋さんで名簿を記入するときは、催事のお誘いなどの営業電話をしてほしくない場合はその旨お伝えしましょう。
催事のとき以外は商品が少ないお店がある
催事のときは問屋さんから、たくさん商品が届きます。
でも、催事以外のときは商品が少なく、なかなか新商品が入ってきませんでした。
わたしの働いてお店では、売上げのほとんどが催事での売上げでした。
普段の日に「きもの」や帯が売れることがあまりないので、店頭商品も少なかったです。
着付け小物はありましたが、帯締め・帯揚げや草履・バッグなどは少なく新商品もなかなか入ってきませんでした。
もちろん全ての街の呉服屋さんではありませんが、催事の日以外は売上げも見込めないため商品を入れていない場合があります。
「きもの」が好きな人や最近興味を持った人が来店してくれても、商品が少なくて色々見せてあげられない事が多々ありました。
買うつもりがないのに試着をすすめられる
強引にすすめられて、断れずに試着をした。
こんな経験ないでしょうか?
わたしが勤めていたお店では、来店→名簿記入のお願い→「きもの」提示→試着まで、接客の流れが決まっていました。
この流れで接客ができるように新人は毎回ロープレをしていました。
着付け小物を買いにきただけ、ちょっと聞きたいことがあり立ち寄っただけのお客様にも、上記の流れで名簿記入のお願い→試着のおすすめをしていました。
試着をすると値引きや支払い方法の提案をされる
試着をしていると奥から男性社員が出てきて、値引きや支払い方法の提案などと言って営業を始めます。
買うつもりで来店した人や、興味があって「きもの」が欲しいと思っている人なら良いのですが、そうでない人はすすめられて試着しただけなのに、「分割にすると月々○万円ですよ」などと言われても困りますよね。
デパートだと買うことはほぼ決めてるけど、似合うか確かめたい場合に試着をしていました。
街の呉服屋さんは、まずは試着ありきの接客でした。
街の呉服屋さんの注意点まとめ
すべての呉服屋さんではありませんが、利用するときに注意して欲しい点をまとめます。
表示価格について
始めから値引き前提で高い価格が付けられている場合があります。
30万から40万円くらいの価値しかないのに表示価格は100万円なんてこともあります。
ここから徐々にお値引きをして、高価な「きもの」が特別に安く買えたと思わせる手法です。
名簿を記入すると営業電話がかかってくる
催事にお誘いするために名簿をいただいてました。
「きもの」を買う予定のない、着付け小物を買っただけのお客様にもお電話していました。
デパートでは催事のお誘いの電話はかけていませんでした。
催事以外の日は商品が少ない
売上げのほとんどが催事なので、それ以外の日は商品が店頭に少ないお店があります。
また、このようなお店は季節商品や、新商品もなかなか入ってこない傾向にあります。
試着、支払い方法の提案をされる
どんな人でも来店したら名簿→提案→試着→クロージングまで接客するのが、街の呉服屋さんの営業スタイルです。
断れない・その場の雰囲気に流されてしまう人は、呉服屋んさんにとっては良いお客様です。
「きもの」は高価です、着ないと何の価値もありません。
「きもの」を勧められたから、お願いされたからと言う理由で買うことのないようにご注意ください。
街の呉服屋さんのメリット
街の呉服屋さんにも、もちろんメリットはあります。
わたしが感じる、このような人だったら呉服屋さんにいっても良いかなと思う点をお伝えします。
断れる、雰囲気に流されない人
「きもの」をよく着る人
カジュアル「きもの」で作家物やこだわりの逸品が欲しい人
なんと言っても一番大事なのは、断れる・雰囲気に流されない人です。
呉服屋さんや問屋さんは、あの手この手の様々な手法で販売しようとします。
次に「きもの」をよく着る人で、カジュアル「きもの」の中でも作家が染織したものや、こだわりのメーカーが作る逸品が欲しい人です。
このような「きもの」や帯は、デパートやリサイクル「きもの」店やネットショップではあまり出回っていません。
街の呉服屋さんの催事で見ることができます。
まとめ
呉服屋さんや問屋さんの営業は、本当に様々な理由をつけてお値引きをしたり、あの手この手で販売をします。
わたしは販売員の仕事は、お客様が本当に必要な「きもの」を会話の中から導き出してご提案することだと思っています。
実際に呉服屋さんで働いてみて感じたのは、会社や問屋さんは「売れればいい」「お客様のことを考えていない」と感じてしまいました。
実際に「きもの」をほとんど着ないのに、断れずに買ってしまう人もいました。
呉服屋さんを利用するメリットはありますが、それ以上に注意する点があります。
これから「きもの」を買いたいと考えている人は、この記事の内容を頭の片隅にでも置いていただければと思います。
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